高速道路沿道に桜並木を
先日(3月20日)、大阪府中小企業家同友会の環境経営部会で「植樹祭」をしました。
「植樹祭」といっても、地元の「命の輝き共生の森計画推進協議会」の方々にほぼ全部お世話いただいての植樹です。私たち環境経営部会が参加させていただくのは、今年で11年目になります。
命の輝き共生の森計画推進協議会 http://inochinokagayaki.jp/
場所は、八尾市の北西端、近鉄大阪線「久宝寺口」駅から、近畿自動車道と大阪中央環状線に沿って少し北に行ったところです。佐堂東の交差点から新家町3丁目の交差点までの間の近畿自動車道と大阪中央環状線に挟まれた細長い土地です。外から見たら、こんなところに樹を植えたって、と思われるかもしれません。
幸い、雨の予報が外れて晴れ、雨は夕方以降にずれ込むという、絶好の植樹日和でした。右はフェンス越しにトラックが失踪する中環道、左はブナ科の樹が生い茂る並木、の間の狭い通路を、ドングリの絨毯をガサガサと踏みしめながら進むと、突然目の前が開け、左右に濃いピンクの花の樹が点々と続いています。梅でも桜でもなく、それは江戸時代に東大阪界隈で園芸観賞用に栽培されていた「稲田桃」でした。
今年は、「命の輝き共生の森計画推進協議会」で上等なソメイヨシノの苗木50本を用意していただきました。
植え付け予定地の手前には、昨年の植樹場所があり、私や息子が植え付けた枝垂桜もすくすくと伸びていました。植樹してしばらくは、樹は先ず根を張るのに忙しいのだそうです。十分に根を張ってから、それに見合う枝葉を伸ばしていき、花を咲かせるようになるのはその後なのだそうです。なんだか人生訓みたいですね。
いつもお世話いただいている安川会長から、植えた桜が大きくなったら桜並木にして、桜の名所になって、同友会の会員さんにも自由に楽しんでいただきたい、とお話をいただきました。思えば、今、私たちが愛でている桜並木や桜の名所も、江戸時代から先人たちが子孫のことも考えて植樹し、営々と世話をしてこられた賜物なんですよね。
高速道路と自動車道に挟まれた場所に桜並木なんてと思われるかもしれませんが、自動車が電気になって排気ガスがなくなり、自動運転になって人にやさしい乗り物になれば、とっても素敵な都市風景になると思います。
都市の風景は、人間が造るしかありません。どんな場所でも、ゴミを拾ってきれいにしたり、樹を植えたりすることは、大阪のような都市では、とても意義のある活動だと思います。